「闇鍋」的な楽しさを演出
果敢なクロスオーバーに、視聴者のツイッターはわいた。「カオスなお祭り騒ぎで最高」「本当混沌としてるな今年の紅白」「ごちゃ混ぜの世界観の闇鍋だったのに、うまい」――。
紅白が「カオス」な展開になるのは、もちろん今年に始まったことではない。特に近年は、アイドルから演歌まで幅広い出演者がそろうことに加え、その年の流行を取り入れた企画も多い。たとえば2016年は、映画「シン・ゴジラ」にちなんで、ゴジラを「歌の力」で倒してみせたり、タモリさんとマツコ・デラックスさんによる寸劇がはさまれたりと、独特の演出が多用された。だが視聴者からは、進行の不手際もあり「グダグダ」との揶揄が相次いだ。
一方、2018年の紅白は、「カオス」さを肯定的にとらえる声が比較的目立った。いったいなぜだろうか。