「炎上できることも才能ですよ」 田端信太郎は、だから「燃える」ことを恐れない

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ほとんどの炎上は「いわゆる僕のオピニオンについて」

――著書では「炎上しない奴は燃えないゴミだ」「炎上上等」との表現もありました。どのような姿勢で、「炎上」と向き合っているのでしょうか。

田端:「炎上上等」は半分居直って煽ってるので、もう少し丁寧にお伝えします。これは誓って言いますが、ツイートの内容で事実関係が間違っている場合は、必ず消したり修正したりしています。
僕に当てはまる「炎上」というのは、ほとんどいわゆる僕のオピニオンについてなんですよね。僕が発信する内容で、ファクトが間違ってたり、僕自身が何か人に迷惑をかける行動をしているときに居直る気持ちは1ミリもないんです。でも、僕の主義主張について批判が多く来る「炎上」はそれとは全く違うんです。僕の発言が、不愉快だったら見なければいいですし、別に僕が頼んだわけでもないですから。僕のツイッターをフォローしている18万人の人って、別に僕から「なってくれ」と頼んだわけじゃなくて、「なんか面白い奴いるな」って、勝手にフォローしてきたわけじゃないですか。
リツイートだってたどっていったら、僕の意見をリツイートした人が僕のことをフォローしていて、そういう人をフォローしたという意味では、間接的にその人自身にも責任がある。それに、ブロックとかミュートとか、見ない方法はいくらでもあるはずです。

――LINEからZOZO(当時はスタートトゥデイ)に移られた直後、今年3月には「高額納税者党を作ってほしい。少数派を多数派が弾圧する衆愚主義じゃないか」といった発言が話題になりました。このコメントは、2016年の所得納税額のほぼ5割を、給与所得者全体の4.2%に過ぎない「1000万円超」の人々が負担していたという「日経ビジュアルデータ」の投稿への引用ツイートでしたが、一部ユーザーから低所得者層蔑視と取られて、大きな話題になりました。これもオピニオンから「炎上」につながった例ですね。

田端:あの時は「#ZOZO不買運動」みたいなハッシュタグが作られて、「退会祭り」も起きました。会社にとっても、もちろんZOZOの業績全体から見たら誤差以下みたいなもんですが、実額としてはゼロじゃないですね。「そんなもん鼻くそみたいなもんじゃないですか」と笑い飛ばせる金額ではないですね。

――今年6月には、過労自殺者に対する「自己責任論」が注目され、こちらも不買運動に発展しました。

田端:過労で自殺した方の遺族の家へ行って、その前で僕が、メガホンで怒鳴りかけているんだったら、「そんなひどいことよく言えますね」「人でなし」と言われるのはわかります。でも僕はツイッターで自分の主張を一般論として言っているだけです。たとえば過労自殺については企業側の使用者の責任もあるけど、本人の判断と責任で避けられた可能性がゼロではない。当たり前のことじゃないですかね。「誰か傷つくかもしれない」っていう意見で、僕の言論の自由をなんで制限されないといかんのだろうって思うんですよ。誰も傷つける可能性がない言論や主張ってありえないです。
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