「タッキー」こと滝沢秀明さんの芸能活動引退が刻一刻と迫っている。
2019年以降は裏方となって、ジャニーズJr.(ジュニア)の育成に注力するという滝沢さんがこの決断を下した背景には、「親父」といえる存在であるジャニー喜多川氏のある一言があった。
「自分の親父なのかな」
「ジャニーさんは、小さい頃学ばなきゃいけないことを一から教えてくれた人」「自分の親父なのかなっていう感じはありますね」――。
滝沢さんは、2018年12月28日放送の「中居正広のキンスマスペシャル」(TBS系)に出演し、自身の半生を振り返り、芸能活動引退を決断した理由を語った。
幼少期に両親が離婚し、母に育てられてきた滝沢さん。両親の離婚後は「極貧生活」を送っていたとして、「ジャニーズとの出会いが僕の人生を180度変えた」と話した。ジュニア時代にはたびたびジャニー氏の自宅に招待され、ファミリーレストランで食事をともにした。こうしたふれあいの中で、礼儀やマナー、人との接し方を学んだという。
「他の人には言えないことがジャニーさんには言えるっていう安心感は多分みんなあったんじゃないかなと思います」
思春期にはジャニー氏にいらだちをぶつけることもあったとして、「こっちが強く当たってもあっちが引くってことはよくありましたね」と振り返った。
「タッキーは1でもいいから僕に返しなさい」
ジュニアのリーダー的存在であった滝沢さんに、あるときジャニー氏はこんな言葉をかけたという。
「僕はタッキーに10のことをあげるから、タッキーは1でもいいから僕に返しなさい。その1は挨拶でもいいんだ」
ジャニー氏へ恩返しは「後輩を育てること」だと考えた滝沢さんは、ジュニア時代から後輩たちの相談に乗っていた。後輩の山下智久さんは、よく相談に乗ってもらっていたとして、番組の中で「滝沢くんにならなんでも相談できる」「(ジュニアたちの)お母さん役にもお父さん役にもなれる先輩でしたね」と話していた。滝沢さんは、ほかのジュニアたちから「小さなジャニーさん」と呼ばれていたという。
2019年以降は「プロデューサーになって、さらにジャニーズの良さを知ってもらいたい」という滝沢さん。ジャニー氏への「親孝行」への思いが強い。
「ファンの方には申し訳ないですけど、僕はジャニーさんに親孝行がしたい。(今までにジャニーさんに)まだ1個も返せていないと思います。タレントをやりながらではダメ。ジュニアは人生をかけて活動しているので、僕も人生をかけなきゃいけない」
番組の放送を受け、ツイッターでは
「彼がジャニーさんの事をお父さんのように慕っている気持ちが痛いほどわかるな...」
「ジャニーさんに親孝行したい。ほんとに好きなんだね」
「ジャニーさんも健康第一でタッキーと最高タッグで素敵な世界を見せてほしい」
といった声が上がっている。