「ベストセラー文芸書」不在の2018年 上位の顔ぶれには「既視感」も

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テレビで紹介されて復活した作品も

   文芸関係では、13位に『かがみの孤城』(辻村深月著、ポプラ社)、15位に『おらおらでひとりいぐも』(若竹千佐子著、河出書房新社)が入った。17年には、『密蜂と遠雷』(恩田陸、幻冬舎)が3位、『騎士団長殺し』(1・2、村上春樹著、新潮社)が5位に入っていたのに比べると、やや寂しい。新書では『極上の孤独』(下重暁子著、幻冬舎)が14位と気を吐いている。

   珍しいところでは7位にノミネートされている『頭に来てもアホとは戦うな!』(田村耕太郎著、朝日新聞出版)。14年の出版だが、18年に入って、テレビのバラエティ番組で紹介され復活、勢いが付いた。

   健康ものでは、『医者が教える食事術 最強の教科書』(牧田善二著、ダイヤモンド社)が5位に、『ゼロトレ』(石村友見著、サンマーク出版)が8位に入っている。このほか児童書の『おしりたんてい』(トロル著、ポプラ社 )シリーズが、16位、19位に。テレビアニメにもなったので人気が続きそうだ。

   17年は『うんこ漢字ドリル』が大ヒットしたが、子ども向け作品は『ざんねんないきもの』『おしりたんてい』に引き継がれている。

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