動画公開でも韓国「証拠とはみなせない」 どこまでこじれるレーダー照射

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「あー出してます。FC系出してる」「間違いなく向こうのFC系です」

 

   防衛省が12月28日夕方に公開した動画は13分ほど。海自機が韓国海軍の駆逐艦を旋回しながら乗組員が

「あー出してます。FC系(編注:火器管制レーダー)出してる」
「めちゃくちゃすごい音(編注:電波が強いことを表す)だ」
「間違いなく向こうのFC系です」

などと話す様子が収められている。

   韓国国防省の報道官は、動画は「単に哨戒機が海上で旋回する場面とパイロットの会話シーンだけが収録されたもの」に過ぎず、火器管制レーダーの電波が照射されたという日本側の主張の「客観的証拠としてみなすことはできない」とした。

 

   今後の焦点は、日本側が火器管制レーダー特有の電波を受けたことをいかにして示すかだ。ただ、岩屋毅防衛相は12月28日午前の記者会見で、

「自衛隊は当然、電波収集も同時にして記録も残してある。それもまたわが方の能力なので、どこまで公開できるかというのは難しいものがあると思うが、韓国側とのやり取りの中では、必要なデータは示して、相互理解が進むようにしたい」
「まだ、電波のデータは渡していない、示していないということだ。いくら友好国と言えども、お互い『秘』にしなければいけないというところもある」

などと話し、具体的な周波数を示すことには慎重姿勢だ。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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