テレビ朝日系「羽鳥慎一 モーニングショー」が特集コーナーで「ネトウヨ(ネット右翼)」を取り上げ、自身も「ネトウヨの方から『反日』とか言われてるらしい」というコメンテーターの玉川徹氏(番組表記:テレビ朝日社員。取材歴30年)が解説した。
識者のネトウヨ分析をうけ玉川氏は、「ネトウヨ」の影響力は実態より大きく見えているとして、「ネトウヨに過剰に反応しても意味はないでしょう」「テレビにしても(略)抗議の電話がかかってくるかもしれないが、恐れずちゃんとやりましょう」と、語った。
「いったい何者なのか」
2018年12月27日の放送で、玉川氏は「ネトウヨとはいったい何者なのか」というテーマで解説した。スタッフから聞いている話として、自身が「ネトウヨの方から『反日』とか『パヨク』とか言われてるらしい」として、「気になっていた」そうだ。
玉川氏の発言をめぐっては、たとえば最近では10月、シリアでの武装勢力による拘束から解放されたフリージャーナリストの安田純平さんについて、「英雄として迎えないでどうするんですか」と発言し、ネット上で再燃していた「自己責任論」に反対する姿勢を示し、賛否の声があがったことが注目を集めた。
今回放送の録画取材では、北周士弁護士と「元ネトウヨ」の文筆家・古谷経衡氏の2人から、それぞれ話を聞いた模様を紹介。北弁護士は、朝鮮人学校への補助金をめぐる問題に関連して、「ネトウヨ」の人たちと訴訟・和解を通じて接している。
玉川氏は、多くの人は働いているであろう時間帯にツイッターなどに書き込んでいる「ネトウヨ」について、「働いているのかな。どういう職業なんだろう」という疑問を持っていたという。
これに対し、「会社を経営されているであろう人や医者が、それなりの割合いる」(北弁護士)、「(2012~13年の1000人超調査から)最多は自営業者で、経営者・管理職を合わせると2割以上」(古谷氏。表現は一部、編集部で省略)と2人とも、一部にある「ネトウヨの多くはひきこもり」といった印象論とは異なるのが実態だと説明した。