「ブラック企業」の代名詞といわれたワタミに異変が起きている。
同社が進める「働き方改革」による成果か、離職率は業界平均の半分以下まで低下。「今やホワイト企業になってる」と指摘する専門家も出ている。
「人間、変わろうと思えばいつでも変われる」
「ウソみたいだろ...昔私が痛烈に批判してたワタミは、今やホワイト企業になってるんだぜ...」――。ブラック企業の実態に詳しい新田龍氏が2018年12月21日、こんなツイートをした。
新田氏は、ワタミがブラック化した理由を解説した著書『ワタミの失敗』があり、同社の「新卒採用プロジェクトアドバイザー」を務めた経験がある。
投稿では、ワタミが推し進める「働き方改革」の成果が紹介されている。2015年は21.6%だった離職率が、15.8%(16年)、8.7%(17年)と年々減少しており、飲食サービス業の平均離職率30.0%(17年度雇用動向調査より)を大きく下回った。
労働環境が問題視されて「ブラック企業大賞」に選ばれた2013年の3年以内離職率は42.8%だった。
ツイートは注目を集め、ITコンサルタントの永江一石さんは「人間、変わろうと思えばいつでも変われる!」、『ビリギャル』の著者である坪田信貴さんは「改善したこともちゃんとニュースにしたいですね」と反応している。