私は賛成派なのに「だから南青山は...」 貶められる「普通の住民」の胸中

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   「児童相談所等の複合施設建設には賛成です」「より良い世の中にする為にはそこにあるべきだと思います」――

   南青山に児童相談所が建設されることに対する、賛成派の住民の声だ。一部住民が強硬に反対する様子が報道され、「南青山」という街そのものへのバッシングも広がるなか、少なからぬ地元住民が、計画に賛意を示している。J-CASTニュースは本件に対して、賛成派の住民2人に取材した。

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住民ならではの視点で、懸念される点も

   反対派とされる住民に対しては、ツイッターなどで「お金はあっても心は貧しい」といった厳しい声が相次いでいる。しかし2018年12月21日放送の「とくダネ!」(フジテレビ系)では、100人の住人にアンケートを実施。賛成73人、反対16人、どちらでもないが11人だった。

   20年青山に在住しているという男性・Aさんは、12月19日、文章や写真を投稿するサービス「note」に本件に対する考えを綴っている。J-CASTニュースが12月24日に改めて思いを聞いたところ、Aさんは、

「児童相談所等の複合施設建設には賛成です。近くには小学校、特別支援学校、幼稚園、保育所があり、青山地域で様々な人を受け入れられる体勢が大いに揃っていると思います」

と賛同の意を示す一方で、

「昼は非常に賑わい、夜もある程度の時間まで人通りが多いため、子ども達や母子、父子家庭の方々に安心して頂ける環境かは非常に心配です」

と、むしろ利用者の安全に対して懸念を示した。

   12月21日に取材したヘアサロンを経営する男性・Bさんは、南青山に12年ほど居住している。児童相談所の建設に対しては、

「児童相談所の建設には賛成です。今、国が必要と感じて作ろうとしてるのだから、より良い世の中にする為にはそこにあるべきだと思います」

と話している。Bさんはすでに近くに特別支援学校や青山児童館等があることに触れ、周囲では特に気にしていない住民が多いとした。

川奈さんは住民への認知不足を指摘

   こうした声は、この2人に限ったことではない。

   南青山住民で、作家で元セクシー女優の川奈まり子さんは12月17日に、ツイッターで賛意を表明。一方、「建設計画そのものが知らされず、10月の説明会の知らせも我が家には届きませんでした。説明会が紛糾したことが報道されて初めて建設計画があることがわかったわけです」「12月に入ってからの説明会は、反対派の会のチラシで知りました」と明かし、住民への認知が行き届いていなかったことを示唆した。

   住民への認知不足については、Aさんも指摘している。Aさんはこのような現状で反対派の住民の様子が目立って報道されることに対して疑問を呈しており、

「かなり批判にさらされた住民のひとりとして、今回の報道に対して『青山の住民は~』と、大勢の芸能人やメディアが青山の現実を無視して、無責任に無関係の住民を貶めるコメントや報道をしていました。今回ここまで問題になったのも報道の仕方が大きく関わっていると思います」

と話している。

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