新規参入は歓迎する一方、参入障壁も構築
競争の激化を、本家はどう受け止めているのか。ペッパーフードサービスの広報担当者は、J-CASTニュースの取材に、「『いきなり!ステーキ』は、ステーキを文化にする!と掲げて展開してまいりました。その点で申し上げますと、非常に良い傾向であると感じております」と余裕のコメント。
一方で、事業の核となる強みは模倣されないよう、「ステーキの提供システム」(客のテーブルへの誘導からメニューの提供までの一連の流れ)、「顧客管理システム」(肉マイレージカードの仕組み)の特許を取得しているという。
前述の稲垣氏は、焼肉、ステーキ、ハンバーグ等の専業店の市場規模は年々増加し、今後も一定の人気が続くと予想する。懸念点については、
「このペースで出店が続くと過当競争を生み出す可能性もあります。また、ステーキは比較的シンプルな調理法なので素材の味が大事になりますが、今後、ブランド牛の確保が難しくなってくると、仕入れコストが課題になるかもしれません」
(J-CASTニュース編集部 谷本陵)