もう通信は「一丁上がり」なのか SBG孫社長がソフトバンク株を売却したワケ

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上場結果は孫社長が「一番よくわかってた」?

   とはいえ、こうも「逆風」案件が多いと、手が出しづらいことは確か。そもそも、上場企業の中で「親子上場」するケースはないわけではないが、最近は「あまり流行らない」。

   親子上場によって、ソフトバンクの独立性は高まるが、一時的に営業力の低下や管理コストの増加が見込まれるうえ、親会社の影響力が残るので、SBGの利益が優先される恐れがある。そうなると、投資家にとっても、子会社株主の利益が侵害される恐れがあるからだ。

   そもそも、孫社長は約17兆円(2017年度末)の有利子負債を抱え込みながら、さまざまな通信事業者のM&A(企業の合併・買収)を繰り返しながらSBGを成長させてきた「投資家」でもある。もしかしたら、通信事業を「一丁上がり」(成長力が頭打ち)と判断したのではないか。

   ある個人投資家は、

「上場の結果は孫さんが一番よくわかってたんじゃないかな」

と、漏らした。

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