紙製ストローと比べた強みと弱み
プラスチック製ストローは「スターバックス」や「マクドナルド」、「すかいらーくホールディングス」などが廃止する方針を明らかにしている。プラスチックの代替としては紙製ストローが注目されているが、こちらは飲み物の中でふやけやすいのが難点だ。
木製ストローは液体に長時間つけてもふやけない。気になるのは「木の香り」だが、こちらは無臭にすることも可能で、逆に香りを残すこともできるという。
課題はコストで、プラスチック製が1本当たり0.5円程度、紙製が数円程度に対し、木製は数十円程度かかる。現時点では割高だ。とはいえ、プラスチックに比べれば高級感があり、話題性もある。同ホテルでは年間8万本のストローを使うといい、他の大手ホテルや高級レストランなどでも木製ストローが普及すれば、将来的にコストダウンが可能という。
林野庁によると、間伐は森林の育成に必要だが、これまで間伐材の有効活用が課題だった。木製ストローは使い捨てが前提だが、間伐材を利用することで、森林保全と環境保護に一役買いそうだ。