エレベーターガール、消えた店と残る店 誕生90年目の現状とは

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   なんで「エレベータガール」って廃止されたん――?

   2018年12月11日、インターネット掲示板「2ちゃんねる」で、こんなタイトルのスレッドが立った。

   決して「廃止」されたわけではないものの、最近では見かける機会が大きく減ったのも事実だ。ユーザーからも「そういえば見ない」といった声が上がる。

   上記のスレッドでも書き込みがあるが、エレベーターガールといえば、やはり大手百貨店だ。今、どのような状況にあるのだろうか。

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「発祥の地」ではすでに廃止

   エレベーターガールの発祥として知られる松坂屋・上野店(東京都台東区)は1929年に初めて配置。本館の改装に伴い、手動式だったエレベーターは自動式に。エレベーターガールは2006年4月に常駐をやめ、2007年には完全に廃止された。18年12月14日に広報担当者を取材したところ、廃止の理由は「エレベーターが自動化になったことと、人員の配置を変えたこと」だとしている。担当者は、

「利用客からは惜しまれる声もあり、会社としても発祥であるため惜しい部分もあったのですが、やむを得ず廃止しました」

と話している。なお、廃止後も期間限定でエレベーターガール(昇降機ガール)を復活させることがある。

   小田急百貨店・新宿店(東京都新宿区)のエレベーターは手動式ではないがエレベーターガールが配置されている。12月13日に広報担当者に取材したところ「昔からつけているので継続して」エレベーターガールを付けているという。駅直結の店舗であるため、駅から来る客を案内するという目的もある。人材は外部に委託しているという。

高島屋では「エレベーターガール」とは呼ばない

   J-CASTニュースは12月13日、高島屋の広報担当者も取材した。高島屋・日本橋店(東京都中央区)のエレベーターは手動操作で蛇腹式扉を開閉する。見かけは昭和8年から変わらぬまま、中の機械は最新のものを使っている。

   担当者は「エレベーターガールという呼び方はしておりません。『ご案内係』といった呼び方をしております」と話す。エレベーター案内だけでなく、受付や、人によっては館内放送も担当したりと、複数の仕事をルーティーンしているからだという。いつからこの様式になったのかは不明だが、担当者は「10年以上はこのやり方ではないでしょうか」と話している。

   エレベーター案内の仕事は、エレベーターを操作するほか、各階に何があるのか、8階の催会場で何をやっているか、「○○売り場に行きたい」といった要望に合わせたフロアへの案内などがある。従業員は座学や作法(お辞儀の角度など)の研修を受けており、担当者はこの仕事を「必要不可欠なもの」だと強調した。

   ちなみに、これを担当しているのは全員女性とのこと。8階のレストラン街は終業時間が遅いため、男性従業員が1階まで客を案内することがあるという。かつて男性の担当者がいたかどうかについては、分からないとのことだ。

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