「正しい姿を皆さんに知っていただければ」
その上で津崎氏は、「SNSなどでは誤った情報やイメージが独り歩きし、拡散してしまう可能性もあります。ですが、児相はインターネットで調べれば行政の公式サイトがすぐに出てきますので、そちらをご覧いただければと思います。私たちも正しい児相の情報を伝えていくことが大切かと思います」との見解を延べていた。
児相に10年以上勤め、現在東京の多摩児童相談所で所長を務める社会福祉士の男性も、
「家庭で暴力を振るわれて相談に来る子どももいますが、少なくとも私が知っている限りでは、近所の方々に暴力を振るうなどという事例は起きていません」
と話す。
児相の実態はどれだけ周知されていると感じているか。「以前よりは色々なところで取り上げられています。少なくとも児相という施設の存在は知られてきたと思います」とし、
「パンフレットを作って差し上げるなどの活動は日常的にしています。児童虐待防止月間の時はキャンペーンをして、より知っていただけるよう努力はしています。私どもにできるのは、知っていただける機会を増やすことかと思います。児相の正しい姿を皆さんに知っていただければと思います」
と話していた。