「実態とまったく異なる」児相への偏見 松嶋尚美だけの問題なのか

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   タレントの松嶋尚美さん(47)が「バイキング」(フジテレビ系)で、もし児童相談所(児相)が自宅近くにできたら、児相の子どもが自分の子どもに「暴力を振るったり、カツアゲしたりするかもしれない」と心配の声を漏らしたことが波紋を広げている。

   インターネット上では「差別だ」「無知だ」と松嶋さんへの批判が殺到。だが、「無知は恥って叩いても何の解決にもならない」「その人たちに知ってもらわないと」として実態を伝えていくべきだとする向きも少なくない。J-CASTニュースがある児相の所長に話を聞くと「私の知る限りでは、相談に来る子どもが近所の方に暴力を振るうという事例はありません」と話す。

  • 松嶋尚美さんはブログでも子どもたちについて度々発信している
    松嶋尚美さんはブログでも子どもたちについて度々発信している
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「無知は恥って叩いても何の解決にもならない」

   きっかけは東京・港区の児童相談所新設計画で、予定地の南青山住民が建設反対を訴えている問題だ。2018年12月19日放送の「バイキング」で扱われると、長男(7)と長女(5)の2児の母である松嶋さんは「私は複雑です」と切り出し、神妙な面持ちで発言した。

「もしも自分のところに(児相が)できるとなった時には、引っ越す可能性はあります。あまり知識がなくて分かりませんが、たとえば、親に暴行されてキーッてなってる子がボーンッて外に飛び出したら、暴力振るったりカツアゲしたりするかもしれないという変な心配があるんです。子どもも結構流されやすいタイプやし」

   その理由として、「学校でこうやって(グリグリと)殴る子がいたんですって。なんでかって、その子の親がそうやっているから、悪いことと思わなくて友達にするんだそうです。そういう面で悩むことは正直あります」と経験談を話していた。

   発言に対しツイッター上では「本当にひどい 差別を助長してる」「偏見の塊」「罪深い」などと批判が殺到している。一方で、

「松島尚美さんは『知らない』ことから来る不安や恐怖心からこうした発言につながったのではないかな、と推察する」
「自分でも『無知』故って言ってるじゃん。知らないからそう思うんだよ。知らないから悪いんじゃなくて、じゃあその人たちに知ってもらわないと!って。知ってくれたら考え変わるかもよ。無知は恥って叩いても何の解決にもならない」
「児童相談所について知らない人にはそんな風に思われてしまっているということ」

と前向きな議論につなげようとする向きも少なくない。

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