漫画「テコンダー朴」が2018年12月21日、ツイッターで「実話BUNKAタブー」(コアマガジン)での連載再開を報告した。
再開を報告する30分前にはこれまで連載していた「ジャパニズム」(青林堂)での終了を告知していたため、スピード復活を果たした。
青林堂と「信頼関係失われた」と作者
「テコンダー朴」は2007年に晋遊舎が発行していた「スレッド」で連載開始。その後、3話で休止となったが、15年に8年近いブランクを経て「ジャパニズム」で連載を再開した。「格闘技漫画」の体裁をとりつつ、日韓問題・ヘイトスピーチ問題などをカリカチュア化して描く異色作で、ネットを中心に賛否を呼び、韓国の国会でも取り上げられたことがある。
しかし、18年12月8日発売の「ジャパニズム46」で、作中の表現などをめぐる編集部との考え方の相違があったとして、連載中止が発表された。
漫画の告知用ツイッターアカウントでは11月20日の投稿で、「『テコンダー朴』に関して近いうちに重大な発表を行う予定」として青林堂との何らかのトラブルがあったことを匂わせていた。
ジャパニズムでの告知から日を置いた12月20日の23時33分に漫画の作者である白正男さん、山戸大輔さんの署名付きで以下のような投稿があった。
「『ジャパニズム』(青林堂)で連載の『テコンダー朴』は、複数の諸般の事情により著者と青林堂との間の信頼関係が失われたため、青林堂で執筆を続けることが困難になったので、著者の意向で連載を終了することになりました。読者の皆様にはこれまでのご愛読を感謝いたします。」
「良心的人権派雑誌」で再開
この投稿にファンは労いの言葉や「いつか連載の再開を待ちます」など再開を望む声を寄せた。
ところがわずか33分後の22日0時5分。
「【お知らせ】『テコンダー朴』連載再開! 掲載誌は良心的人権派出版社コアマガジンが刊行する良心的人権派雑誌『実話BUNKAタブー』。同誌3月号(1月16日発売)から毎月掲載される。人権後進国の日本人どもよ、震えて待て!」
再開までの経緯とされるものを漫画化したイラスト共に投稿された。
(J-CASTニュース編集部 大山雄也)