野党は「大きく」組めるのか 維新・希望「統一会派」とその先

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   旧民進党出身議員による衆院会派「無所属の会」(13人)の大半が立憲民主党の会派入りするとみられるなか、野党勢力の合従連衡が進む可能性も出てきた。日本維新の会は2018年12月19日、参院議員懇談会を開き、参院で希望の党と統一会派を組むことを了承した。実現すれば、参院会派としては共産党(14議席)に並ぶ勢力になる。

   無所属の野田国義参院議員(福岡選挙区)が立憲民主党の会派入りしたことで、国民民主党は野党第1会派の座を立憲に譲っている。国民の玉木雄一郎代表は「統一会派は、私は大きく組んだ方がいい」というのが持論。維新・希望の会派と組めば野党第1会派の座を取り戻せるが、そうなれば与党でもなく野党でもない「ゆ党」としての色合いを強めることになりかねず、難しい選択を迫られそうだ。

  • 野党再編は進むのか
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「さまざまなコミュニケーションを各党各会派と」

   維新-希望の統一会派は、希望側が打診。「身を切る改革」を掲げる維新は、議員報酬の2割を被災地に寄付するなどの条件を出し、希望側が受け入れた。両党は憲法改正などで考え方が近く、19年春の統一地方選や参院選で連携を目指す。今後、衆院でも統一会派を検討する。

   18年10月時点では、参院の野党第1会派は「立憲民主党・民友会」の24議席。国民民主党・新緑風会の23議席、共産党の14議席と続く。

   玉木氏は維新-希望の統一会派については「それぞれの判断」だとしながら、

「巨大な与党、政府に向き合っていくためには、大きな固まりである方が、力が結集できると思う。元々、統一会派は、私は『大きく組んだ方がいい』ということを申し上げてきた。(中略)来年の国会の開会までには、またさまざまな動きがあると思うが、いずれにしてもできるだけ大きな力を結集して、来年から始まる通常国会に臨んでいきたい」

などとして比較的前向きに受け止めているようだ。

   現時点での国民民主党としての対応については

「今のところは、さまざまなコミュニケーションを各党各会派と取っている、ということだが、具体的なものは現時点ではない」

と話し、様々な可能性に含みを残している。

「なんだかよく分からないヌエのような存在」の維新とどう向き合うか

   11月には、国民民主党の前原誠司元外相、元大阪市長で日本維新の会前代表の橋下徹氏、自由党の小沢一郎共同代表が会食。前原氏が玉木氏の意を受けて会談に臨んだとの見方もあり、野党再編のきっかけになる可能性も指摘されていた。

   ただ、玉木氏は18年11月のJ-CASTニュースのインタビューに対して、維新が政府提出の予算案に賛成したり内閣不信任案に賛成したりしたことを引き合いに、

「そこは維新さんの、なんだかよく分からないヌエのような存在とは違いますよ」

などと話しており、維新を含めて「大きくまとまる」可能性は未知数だ。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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