ガルシアが「なぜ阪神に?」 ファン最大の「謎」解くカギ

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ガルシアサイドから阪神に売り込みが...

   入団の経緯に関して谷本修球団本部長は、ガルシアサイドから売り込みがあったことを明かしており、左の先発の補強という阪神の補強ポイントと合致したための獲得となった。ただ、ガルシアサイドが要求した条件の詳細は明らかになっておらず、ファンの間で様々な憶測が飛び交っている。

   前出の関係者によると、ガルシアが単年契約であることから2020年シーズンのメジャー復帰を目論んでいる可能性もあるという。中日と交渉が決裂し、一度はメジャー復帰の道を探ったが、どの球団からも声がかからなかったため、興味を示していた阪神に売り込んできたというもので、これが最も現実的な理由だという。

   今季、メジャーに復帰してリーグトップタイの18勝をマークしたマイルズ・マイコラス投手(30)のように、メジャー関係者の間では日本球界で結果を残した選手に注目が集まっている。ガルシアサイドもこのマイコラス効果にあやかって複数のメジャー球団に売り込んだと見られるが、結果、合意には至らなかったようである。

   ガルシアは今季、27試合に登板して13勝9敗、防御率2.99の成績を残したが、メジャー関係者の間ではガルシアの実力は未知数との位置付けだという。マイコラスは日本球界で3年間、ローテンションの一角として実績を残した。一方のガルシアは日本球界での経験はわずか1年間のみ。これに加えメジャーでの実績がほとんどないことからメジャー球団が獲得を見送った可能性が高い。

   当初、ガルシアは中日の残留を希望しており、球団と「相思相愛」と見られていたが、代理人による条件の引き上げで交渉が決裂。これに続いてメジャー復帰もならなかったことから、前出の関係者は「代理人の見通しが甘かった」と指摘し、「あれだけよくしてもらった中日を裏切るような形で去って行ったので、日本球界に見切りをつけたと思っていた。まさか戻ってくるとは思わなかった」と驚きを隠さなかった。

   関係者の話を総合すると、ガルシアの阪神移籍の大きな要因として代理人の見通しの甘さがあげられるが、真相のほどは不明である。ただ、球団、阪神ファンにとっては心強い助っ人左腕であることは確かで、来季の先発の柱として期待が高まるばかり。球団を通じて「甲子園の大観衆の前での登板を楽しみにしています」とコメントしたガルシア。来年1月末に再来日し、2月1日からチームに合流する予定だ。

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