クーポンだけならライバルは多い
Origamiは、水原希子さんがオレンジに包まれるテレビCMを放送しているが、大規模なキャンペーンを行ったPayPayや、アプリの普及率がケタ違いのLINE Payと比較すると、まだ知名度の面では欠ける印象にある。そこに投入した「オリガミで、半額。」キャンペーンは、吉野家を皮切りに、19年1月下旬には食料品チェーンのDEAN&DELUCA(ディーンアンドデルーカ)、2月にはケンタッキー・フライド・チキンが対象になる予定だ。
Origamiはキャンペーン終了後も2%オフ。PayPayの0.5%還元(通常時)より、お得さは増している。また、キャッシュバックではなく割引なので、その場で恩恵を得られる。先日のPayPayキャンペーンは、1月10日前後にボーナスが付与される予定だ。
ただ、「あえてアプリを入れよう」とユーザーに思わせるには、まだハードルが高い。割引だけなら、スマホ決済以外にもライバルは多いからだ。たとえばスマートニュースは、本来のニュース機能に加えて、18年3月に「クーポンチャンネル」をスタート。お笑いコンビ「千鳥」を起用したテレビCMで知名度も高めている。
スマニューや、そのライバルであるグノシーにも、吉野家の割引クーポンはある。いずれも「牛すき鍋膳」が50円引きなどと、Origamiより割引額は少ないながら、「普段使いのニュースアプリで、クーポンも利用できる」ことの利便性はあなどれない。今回のキャンペーンでOrigamiの知名度が高まるかは、いかに「半額」のインパクトをアピールできるかにありそうだ。
(J-CASTニュース編集部 城戸譲)