大きな損失と、「恐怖指数」との出会い
元手の50万円から、現在の5000万円近くの資産を見ると、順調に資産を増やしていたように見えるあやたかさんだが、2014年にも大きな損失を出した。高いレバレッジをかけてFXに挑戦し、痛い目に遭ったのだ。「レバレッジがかかるものは、要注意ですね。当時高金利通貨(豪ドル)を買っていたんですけど、レバレッジをかけすぎてしまって...... 50万円近く損失を出しました。そのときに、リスクコントロールの大切さを痛感しました」と明かし、「資金管理」の重要性を肝に銘じた。
相場は毎晩チェック、スクリーニングは週末に。
あやたかさんが「VIX指数(恐怖指数)」に出会ったのは2016年。英国の欧州連合(EU)からの離脱が世間で大きな話題となっていた時期だ。
「ちょうど、6月の英国での国民投票前くらいに雑誌でETF(上場投資信託)特集をやってたんですよ。偶然、その特集の中に一つだけ知らない銘柄があった。なんだ、このETF(上場投資信託)は、と思ったのが『1552(ETF VIX短期先物指数)』っていう銘柄なんですけどね。チャートを見ると、ひたすら下がっているんですよ。もうずっと右肩下がり。これ単純に売って放置すれば儲かるんじゃないかと考えました。自分はEU離脱はないだろうと予測しており、VIX指数は下がってるし、このまま売ればいいかなって、空売りを仕掛けました。結果は予測がはずれて離脱。VIX指数は上昇して、ストップ高になったんですね。さすがに少し焦ってどうしようと考えたんです(笑)。ところが翌日、急に下がったんですよ。これはどういうことかなと考えたところ、イベント前はどっちに転ぶかわからないからVIX指数は上がるけど、結果が出て、ホッとなったところでは下がるんだと。それで、この銘柄めっちゃ使えるなと思って、VIX指数を研究しはじめたんです」
実際に2016年11月の米国大統領選でも、17年8月の北朝鮮のミサイル問題でも、VIX指数は上昇。「売って成功しました」と、自分のモノにした。
いま、あやたかさんが熱心に取引しているのが「CFD(差金取引)」でVIX指数に投資することと、株式投資だ。CFDを始めてから資産が一気に増加したという。
「どちらも利益は出せていますし、投資手法も違います。何かの拍子に突然、投資手法が通用しなくなることもあるじゃないですか。そういうときのために、いろんな投資手法を、いつでも研究しています。その研究を続けるためにもCFDは続けていくつもりです。取引は簡単にGMOクリック証券のスマートフォンアプリからできますしね。ほぼ24時間、いつでも手軽にVIX指数取引ができます」