従業員のノルマについて、APAMAN側「ございません」
こうした報道を受け、ネット上では、部屋の消臭・抗菌作業は、実際にはスプレーを噴射することだったとすると、1~2万円台の請求は高すぎるのではといった声も出ている。
また、本来はオプションのはずの作業を押しつけられそうになったとの報告もあった。ヤフー知恵袋の2010年2月23日付投稿によると、アパマンショップで2LDK物件の契約を進めようとしたところ、「消臭・抗菌代」2万円の支払いを求められたという。
テレビで流れた現場の映像を見ると、関連会社のヘヤシュが提供している消臭・除菌スプレーがいくつか映っていた。
ヘヤシュの担当者は12月18日、出火元とされる「アパマンショップ平岸駅前店」にスプレーを提供していると取材に答えた。また、それは部屋の消臭・抗菌作業でスプレーを使う目的であることも認めた。
スプレーは、不動産業者向けで市販されておらず、価格は公表していないとしている。
なお、ヘヤシュでは、APAMANの社長も役員を務めている。
APAMAN側は18日、平岸駅前店を運営しているアパマンショップリーシング北海道の社長が会見で対応すると取材に答えた。
社長は会見で、2日後の店の改装のための在庫処分でスプレー缶のガス抜きをしていたが、「通常では考えられない」と説明した。
スプレー缶は部屋の消臭・抗菌作業で使っており、作業費も含めて1本約1万円だとしたが、入居者に買ってもらう従業員のノルマについては、「ございません」と否定した。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)