視聴者の「共感」をより呼んだのは...
しかし、その後は急落することこそなかったものの視聴率がジリジリと下がり、最終回は8.3%と、やはり、前評判に釣り合わない結果となった。
前評判と最終回の視聴率が「反比例」してしまい、実写化ドラマが月9ドラマを上回るという「下剋上」が起きた2018年秋期のテレビ界。前述の3つのドラマの内容をよくよく見てみると、「今日俺」が「田舎のヤンキー高校生の日常を描くドラマ」であるのに対し、「SUITS」と「けもなれ」が「都市で仕事に精を出すビジネスパーソン」という、対照的な構造が見えてくる。
また、海外ドラマを原作とする「SUITS」、働き方問題などをはじめ現代社会に鋭く切り込んだ「けもなれ」と、ある種の「意識の高さ」も漂わせていた。
このあたりの好対照が、「下剋上」の原因だったと言えるかもしれない。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)