一般消費者は「防ぎようがない」
個人でできる対策方法はあるのか。担当者は、
「一般消費者の目線で見ると、自分のまったく知らないところで番号を割り出されるので防ぎようがないのが現状です。直接的な対策は見つかっていません。できることは、使っていないカードでも毎月利用明細を確認していただくことです。これは当協会でも徹底して啓発しています」
と話している。
業界では、認証の段階を増やすことでセキュリティの強度をあげている。
「クレジットマスターに限ったことではありませんが、カード番号と有効期限だけで決済されてしまうようなサイトは狙われてしまいます。3~4桁のセキュリティコードが加わっても、結局数字なので、同じようにプログラムの攻撃で割り出されてしまう危険はあります。
そこで、『3Dセキュア』という本人認証用の英数字パスワードを設定してもらうよう、当協会としてカード会社に推奨しています。認証が複雑化し、一旦歯止めがかかります。さらに『パズル認証』など人の目で認識したものを入力する認証方法もあります。しかしそれでも、不正する側はクレジットマスターで番号を割り出した後、人の操作でやってしまうという『合わせ技』をすることも考えられます」(日本クレジット協会担当者)