札幌市内の爆発事故で、不動産会社の店員が除菌消臭スプレー100缶以上のガス抜きをしていたと報じられ、ネット上で驚きの声が上がっている。
換気扇を回すなどの対策をしていれば防げるのかについて、J-CASTニュースでは、業界団体に話を聞いた。
「店でガス抜きすれば、処理費用が安くなる可能性」
テレビで流れた映像などを見ると、周囲に破片が飛び散り、建物の跡形もない。2018年12月16日夜に発生した爆発事故は、その凄まじさでネット上でも大きな話題になった。
各メディアによると、建物に入居する「アパマンショップ平岸駅前店」に当時、従業員が2人おり、ゴミに出すため、店内で消臭スプレーに穴を開けてガス抜きをしていたという。従業員が作業を終えた後に手を洗おうとして、湯沸かし器を点けたところ突然、爆発が起きたとの報道もあった。
この事故で、建物内の居酒屋なども含めて、42人が重軽傷を負ったと報じられている。これだけの爆発にも関わらず、17日夕現在では、死者は出ていない模様だ。
札幌市の事業廃棄物課は同日、アパマンショップの店では、産業廃棄物になる事業系のゴミを出していたと取材に明かした。消臭スプレー缶は、金属くずの扱いになるという。
「事業系ゴミは、店と処理業者が個別に契約しており、ゴミ出し前にガス抜きをするかどうかは、契約で決められているはずです。どちらがやるべきかについては、市のルールはありません。ガス抜きは手間がかかりますので、店ですれば、処理費用が安くなる可能性はあると思います」
なぜ従業員がガス抜きをしていたのかなどについて、店を運営するAPAMAN(東京都千代田区)では、「事故の件については、事実確認している状況です」と総務部の担当者が取材に話した。