ペット用品の開発・販売を手がける「アース・ペット」(本社・東京都港区)が販売する「薬用アース サンスポット猫用」をめぐり、同社は2018年12月17日、添付文書(取扱説明書)の改訂と安全性情報の開示を行うと発表した。
「薬用アース サンスポット猫用」はノミ・マダニ・蚊から猫を守るための動物用医薬部外品。商品を使用したというユーザーが、猫に「異変」が現れたと18年8月末にツイート、10月下旬に拡散され、投稿のリプライ(返信)欄には同じく「異変」を報告する声が続々と寄せられていた。
なお、これまでの経緯については、J-CASTニュースが11月2日、「虫ケア用品で『猫に異変』ツイートが拡散 メーカー『副作用の範囲内の可能性』と説明も、確認のため調査へ」と報じている。
添付文書に記載された以外の副作用はなし
アース・ペットはこのような利用者の声を受け、18年11月2日~9日にかけてアンケート調査を実施。有効回答数は252人で、11月20日に調査結果を発表していた。12月17日に発表した資料では、利用者に対して「多大なるご心配とご迷惑をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます」と冒頭で謝罪した。
発表資料によれば、アンケートの結果、「添付文書に記載している症状以外の副作用情報はございませんでした」とのことだ。しかし副作用の発生が疑われた場合に、いち早く同社が推奨する処置方法を行えるようにするため、今後は「副作用情報」と「処置方法」をより大きく明確に記載するという。
このほか、「商品のご使用を控えていただきたい愛猫の状態」および「使用上の注意」を大きく明確に、「ご使用前のパッチテスト」を分かりやすく記載する。これに伴い、添付文書のサイズが大きくなるという。
また、今後は安全性情報の開示として、「新たな副作用情報、薬剤の知見・研究報告および安全にご使用いただくための使用方法など」を、公式サイトやリーフレットを用いて公開する。