山本一郎氏VSカドカワ川上社長裁判 傍聴席を満員にしたのは...

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傍聴席で『炎上弁護士』を読む青年

   傍聴人は、ほぼ全員が男性だ。しかも若い人が多い。怪訝に思いつつ見回すと、先週発売されたばかりの『炎上弁護士』(日本実業出版社)を読む青年が目に留まった。唐澤弁護士の著書だ。

   そうして13時25分、ようやく口頭弁論が始まった。原告側には、スーツにリュックを担いでやってきた山本氏と弁護士。被告側には、唐澤氏と関係者らしき男性。傍聴人たちも身を乗り出し、ペンとメモ帳を手にする。

「裁判所の都合を言わせてもらうと、1月ならこの日が......」
「××日は午後イチで予定が入っているので......」

   そして口頭弁論は、あっさり終わった。原告側の山本氏、被告側の唐澤氏ともにほとんど発言はなく、ほとんどは今後の進行に向けた事務的なやり取りだ。

   終了と同時に、当事者と傍聴人が、どっと法廷を後にした。ちょうどやってきたエレベーターには、山本氏をはじめ、唐澤氏、そして彼目当てらしき若い傍聴者まで次々乗り込み、すし詰め状態に。ぎゅうぎゅうの目に遭いながら、唐澤氏は苦笑していた。

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