指原は「アイドル界の田中角栄」 AKBグループを変革した遺産とは

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   HKT48からの卒業を発表した指原莉乃さん(26)は、AKBグループの選抜総選挙で王座を占めつつ影響力を維持、アイドルグループらしからぬバラエティー路線を加速させた「革命児」だった。その手腕は「アイドル界の田中角栄」と呼ばれるほどで、なかでも人心掌握術には他の追随を許さないほど長けていた。

   指原さんは、自身の卒業でAKB48が「すごくいい方向に進む」と楽観的だが、総監督の横山由依さん(26)ら、残されたメンバーがいかにしてグループをまとめていけるか、「ポスト指原」の今後は見えにくい。

  • グループをまとめた指原莉乃さんの人心掌握術は継承できるのか(c)AKS
    グループをまとめた指原莉乃さんの人心掌握術は継承できるのか(c)AKS
  • グループからの卒業を発表する指原莉乃さん(c)AKS
    グループからの卒業を発表する指原莉乃さん(c)AKS
  • グループをまとめた指原莉乃さんの人心掌握術は継承できるのか(c)AKS
  • グループからの卒業を発表する指原莉乃さん(c)AKS

角栄は「カネ」や「ポスト」、指原は「出番」を配る

   指原さんのバラエティー路線と、人心掌握術が一度に披露された典型例が、18年1月に開かれた指原さんのソロコンサートだ。17年の「選抜総選挙」の公約だった「さしこ100%」のコーナーでは、ステージ上に運ばれてきたパーティションの向こうでスカートを脱ぎ捨て、下半身は股間にお盆を当てただけに見える状態で登場。股間の前でお盆を回転させて成功、拍手を浴びた。直後の曲では水着姿を披露した。

   一方で、バックダンサーにはHKT48から田中菜津美さん(当時17)ら6人を起用。17年9月の若手メンバーによるコンサート、17年12月の18歳以上による新公演のいずれにも出演できなかったメンバーだ。指原さんは14年の著書「逆転力 ~ピンチを待て~」(講談社AKB48新書)で、「エースを作る、打順を回す」という見出しで

「九州ツアーでは、7つの県ごとにユニットメンバーを入れ替えたり、地元のコにはソロパートをあげたりしています。本人のモチベーションにも繋がるし、ファンの方が『見つけて』くれる可能性も高まりますよね」

と説いていた。角栄が「カネ」や「ポスト」を配っていたのに対して、指原さんは「出番」を配っていたわけだ。

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