河野外相、「次の質問どうぞ」をお詫び 「せめていつものように『お答えは差し控えます』と答えるべきでした」

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   河野太郎外相が記者会見で「次の質問どうぞ」と発言したことについて、2018年12月15日に公式サイトのブログで「お詫びして、しっかりと改めます」と投稿した。

   河野外相は11日の会見で、日露関係についての記者の質問に、4回にわたって「次の質問どうぞ」とだけ答え、メディアからその受け答えを問題視する報道が出ていた。

  • 12月11日の会見では「次の質問どうぞ」と繰り返した(写真は外務省の会見動画から)
    12月11日の会見では「次の質問どうぞ」と繰り返した(写真は外務省の会見動画から)
  • 12月11日の会見では「次の質問どうぞ」と繰り返した(写真は外務省の会見動画から)

説明責任については「ご理解いただきたいことがあります」

   12月15日のブログでは、11日の質問の答え方について、「様々なお叱り」を受けたとし、「お詫びして、しっかりと反省すべきところと、若干の説明をさせていただきたいところがあります」と続けた。

   批判は「質問への答え方が悪い、あるいは質問を無視している」ことと、「説明責任を果たしていない」の2点。1点目については、「お詫びして、しっかりと改めます」としたうえで、日露の条件交渉については国会でも一貫して答えを差し控えていると説明。記者会見についても、11月20日、12月4日を例に出し、それまでも回答を差し控えていたとしつつ、

「それでも記者には質問する権利がありますから会見で質問が出るのは構わないのですが、11日の記者会見では、その質問には答えられませんという意味で『次の質問をどうぞ』と答えたのです。せめていつものように『お答えは差し控えます』と答えるべきでした」

としている。また、日露交渉以外にも外務省としての取り組みがあるため、

「答えられない日露交渉に関する質問で限られた会見の時間がつぶれてしまうよりも、そうした質問にしっかり時間をかけて答えたいと思ったこともあります」

と背景を語り、「このことについては反省しています」とまとめた。

   その一方で、説明責任についての批判には、「ご理解いただきたいことがあります」。政府方針などを公に説明していない、なぜ日本政府の立場をきちんと言わないのかといった批判には、それぞれ、

「こちらの手をさらしてポーカーをやれというのと同じで、日本の国益を最大化する交渉ができなくなります」
「もし、交渉の責任者である私がそれ以上何か言えば、必ず、ロシア側でメディアがその発言を取り上げ、それについてのコメントをロシアの政治家に求めるでしょう」

などとし、ロシアの世論に影響を与え、交渉にも影響が及ばないよう、発言を差し控えていると語る。

   また、「ロシア側からはいろいろな発言が出ているではないか」との指摘には、言っているから言い返すのではなく、だからこそ慎重であるべきと反論しつつ、時機が来たら丁寧に説明するとした。

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