ダウンのクリーニングで「ダメージ出る恐れ」 注意点を業界団体に聞いた

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「最終的には客の判断」

   ダウンのクリーニング問題について、東京都クリーニング生活衛生同業組合の担当者は2018年12月11日、J-CASTニュースの取材に対し、次のように説明した。

   シームレスダウンは、テープの貼り付けにポリウレタンの樹脂を圧着剤として使っているが、ドライクリーニングはできないという。それは、クリーニングの溶剤がポリウレタンの劣化を早めてしまうからだ。しみ抜き剤も溶剤なので同様だという。

   一方で、ダウンを洗うウェットクリーニングならできるそうだ。ただ、ポリウレタンは3年ほどで寿命となり、テープが剥がれるリスクもあるという。機能性は高いが、耐久性が劣るというトレードオフの関係にあるわけだ。

   それを覚悟してもクリーニングに出すか、汚れていても着続けるか、最終的には客の判断だとしている。同業組合のホームページ上でも、「シームレスダウンの注意点」としてまとめてある。

   縫い目のある高級ダウンについては、ドライクリーニングができる場合もあるが、ほつれなどが発生する恐れもあるため、店をよく見定めることが必要だと指摘した。高級ブランド向けのクリーニングをしている店もあり、割高にはなるものの、そうしたところを選ぶ手もあるようだ。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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