スマホ決済「PayPay」の「100億円あげちゃうキャンペーン」が、開始からわずか10日で終了した。このところ連日、ビックカメラが混雑したり、ファミリーマートでの「当たった」報告が相次いだりといった「PayPay祭り」は、いったん落ち着くことになった。
期間中は20%と破格のキャッシュバック率だったが、現在は通常の0.5%還元に。突然の終了を惜しむ声があるなか、ライバルの「LINE Pay」が20%還元のキャンペーンを発表した。
キャッシュバックは「5000円」が上限
PayPayの「100億あげちゃうキャンペーン」は、2018年12月4日にスタート。支払額の20%還元と、10~40回に1度の確率で、支払額が全て還元されるものの2本立てだ。キャンペーン期間は、還元金額が100億円に達するか、19年3月31日までの予定だった。12月13日の終了発表によると、今後も新たなキャンペーンを予定していて、その詳細は決まり次第、案内するという。
その間隙を突くように、12月14日からLINE Payが「PayトクSpecial」キャンペーンを開始した。31日まで支払額の20%を還元する内容だ。すでにツイッターでは「シェア争い激化やなぁ」「ペイペイから乗り換えろ!」といった反応が出ている。コンビニはファミマだけでなく、ローソンでも使用可能。居酒屋チェーンは、PayPayと似た顔ぶれが並ぶ。
しかし大きな違いは、「最大5000円相当」と上限額が決まっていて、全額還元も存在しない点だ。家電量販店としてはジョーシンが加盟しているが、この制約の中で電化製品を「爆買い」するのは難しそうだ。また、PayPayが紐づけたクレジットカードから自動決済できるのに対して、こちらは現金チャージが必要となる。チャージの手順はLINE Payの方が容易だが、クレカとの「二重取り」ができないのは気にする人もいそうだ。プリペイドの「LINE Payカード」の利用も、20%還元の対象にはならない。
とはいえ、コンビニなどの少額利用なら、十分戦力になる。忘年会が続いて、そろそろ懐が寒くなってくる。寒波が襲うだろう財布の中に、ちょっとした温もりを与えてくれそうだ。
(J-CASTニュース編集部 城戸譲)