福島「天栄米」に魅せられて ~お米マイスターの澁谷梨絵さんと訪ねるおいしいごはん旅~

提供:東京電力ホールディングス

   10月、福島県天栄村は「黄金のじゅうたん」が敷き詰められる。福島は、新潟や秋田などに負けない、日本でも屈指の米どころ。農家は工夫を凝らして福島米の品質向上に努力を重ねてきた。

   ご自慢の「天栄米(コシヒカリ)」は、米・食味分析鑑定コンクール国際大会の最上位である国際総合部門で、2016年まで全国で唯一、9年連続で金賞「ゴールドプレミアムライスAAA」を受賞。まさに、「世界一」の米なのだ。

   そんな天栄米に魅せられて、5つ星お米マイスターで「米処 結米屋(ゆめや)」を運営する株式会社シブヤ社長の澁谷梨絵さんが、農家の熱い思いに迫った。

  • 天栄米がつくる「黄金のじゅうたん」 澁谷梨絵さん(左)と天栄米栽培研究会の班目義雄会長
    天栄米がつくる「黄金のじゅうたん」 澁谷梨絵さん(左)と天栄米栽培研究会の班目義雄会長
  • 「いいお米が獲れた」班目義雄会長(右)と澁谷梨絵さん
    「いいお米が獲れた」班目義雄会長(右)と澁谷梨絵さん
  • コンバインで稲刈り
    コンバインで稲刈り
  • 天栄米がつくる「黄金のじゅうたん」 澁谷梨絵さん(左)と天栄米栽培研究会の班目義雄会長
  • 「いいお米が獲れた」班目義雄会長(右)と澁谷梨絵さん
  • コンバインで稲刈り

黄金色の稲穂がお出迎え

   東北新幹線のJR新白河駅を降りて、クルマで会津方面に2、30分も走っただろうか。迫る山合いの麓に田圃が見られるようになる。台風24号の強風が影響して、所々、稲穂が根に近いところから倒れてしまっている。別の田圃では収穫がはじまっているようで、稲刈りの跡が車窓を流れる。

   ところが、福島県天栄村に入ると景色は一変する。

   陽の光にキラキラと輝きながら、山からの風に気持ちよさそうにサワサワと揺れる稲穂を前に、天栄米栽培研究会の班目義雄(まだらめ・よしお)会長は、

「今年は台風が多かったけれども、幸いにしてこの天栄村は被害が少なくて。お米は平年よりも、ちょっといいかな......。去年(2017年)のコンクールで、あと一歩及ばず10年連続の金賞受賞を逃して、今年はそれが意気込みになって、栽培研究会の会員一同、目を輝かせながら稲刈りをはじめている最中です。本当に黄金色に、首(こうべ)を垂れている稲穂をですね、見ていただきたいんでね」

と、目を細める。

   行きがけの車窓から見た稲穂と異なり、天栄米のそれはしっかりと根付き、たくましい。5つ星お米マイスターの澁谷梨絵さんは、すぐに気がついた。

天栄米の稲穂はたくましい
天栄米の稲穂はたくましい
「太い茎ですねぇ。それで台風にも耐えられたんですね」

   天栄米は、通常の稲穂と比べて背丈が高くないこともある。「すごくキレイ」。

   村はまさに実りの秋を迎えていた。

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