広島からFAで巨人に移籍した丸佳浩外野手(29)の「優等生」ぶりに早くも関係者から不安の声が上がっている。丸外野手は入団会見の翌日の2018年12月12日、川崎市のジャイアンツ球場を訪れ、室内練習場やロッカールームなどを視察。村田修一ファーム打撃コーチ(37)、若手選手、関係者らとあいさつを交わすなど、巨人の一員として始動した。
紺色のスーツに身を包み、ネクタイを着用してジャイアンツ球場を訪れた丸外野手。球界の盟主として「球界の紳士たれ」を掲げる巨人にふさわしいいで立ちで、その第一歩を踏み出した。村田コーチをはじめ、若手選手にも丁寧に対応する姿勢は、まさに優等生そのものだった。
始動初日に早くもメディアの洗礼が
この日、ジャイアンツ球場では育成選手を対象にした冬季練習の真っ最中で、ファンの姿も見られた。丸外野手の視察に報道陣が大挙押し寄せ、球団スタッフはその対応に追われた。広島時代では考えられない報道陣の数と取材攻勢。約1時間ほどの滞在だったが、クラブハウスでとった昼食のメニューまでもが報じられるなど、始動初日に早くも「洗礼」を受けた。
スター選手を多く抱え、注目度、人気が12球団トップクラスの巨人において、取材するメディアの数は阪神と並んで他球団を圧倒する。丸外野手クラスになれば、グランドでのプレーはもちろん、プライベートも注目され、新聞以外の媒体からの取材も増える。写真週刊誌も常に目を光らせ、目には見えない重圧がのしかかる。
丸外野手の性格を知る関係者は、
「彼はマジメなので巨人でやっていけるか心配です。広島のスターだったとはいえ、所詮は地方のチームですから。打てない時期でも、メディアが批判することは少ない。彼は地道な努力で登りつめた選手なので、メディアのプレッシャーでペースを崩さなければよいのですが」
と不安の声を上げる。