小林氏「もうすでにわしに関する『デマ』は拡散された」
古谷氏の記事によると、「アイヌ特権」は、アイヌ民族が「被害者としての立場を利用して、様々なアファーマティブアクション(弱者集団への優遇措置)を享受している」とする主張で、「この運動の最前衛に立ったのは、漫画家の小林よしのりであった」と説明していた。
この記述に小林氏側が反発。小林氏の事務所は12月8日のブログ記事で、同日付で
「小林がアイヌについて著作を行ったのは2008年から09年にかけてで、しかもその内容にヘイトを煽るような要素もなく、2014~15年頃のヘイト運動の『最前線に立った』などという事実は一切ありません」
などとして、ツイートについて抗議し、経緯の説明などを求めるメールを立憲民主党に送ったことを明らかにしていた。
立憲民主党の対応については、小林氏は12月13日朝更新のブログ記事で、
「小林よしのりに関する箇所が『デマ』だったからという原因を示してないので、何のことやら分からないだろう。もうすでにわしに関する『デマ』は拡散された」
と反応。雑誌「SPA!」の連載「ゴーマニズム宣言」で、この問題を取り上げることを明かした。
その後のスタッフによる書き込みでは、立憲民主党側から謝罪のメールが届いたことが明かされた。何に対して謝罪したかがはっきりしないツイートの表現には不満を残しつつも、
「今回ツイートを削除して謝罪したことは、結果的には立憲民主党にとってはいいことだったと思います」
としている。
小林氏は10月末に「立憲民主党の左翼化の防波堤になる、立憲的改憲を訴える『もうひとつの立憲フェス』」を主催するなど、立憲民主党、とりわけ同党所属の山尾志桜里衆院議員らが唱える「立憲的改憲」論を支持していることで知られている。