PayPay旋風で浮き彫りになる、電子マネー&ポイントカードの「二刀流」が面倒くさい問題

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ローソンでも11月から同時付与スタート

   ローソンでも18年11月から、Apple Payでの決済時に、Pontaのポイント付与もできるサービスが始まった。こちらは支払えるクレジットカードのバリエーションが広く、Suica決済にも対応している。しかし、こちらにもちょっとしたクセがある。普通であれば、店員に「Suicaで」「QUICPayで」などと言うところ、同時付与では「Apple Payで」と言うのだ。なお、ポイントカードの有無を聞かれた時に、「iPhoneで」などと答えてタッチし、その後に決済方法を伝え、ふたたびタッチする方法もある。

   ここまであげたファミマとローソンの例は、どちらもApple Payやおサイフケータイなど、ハード面での対応が必要だ。PayPayなどのバーコード決済は対応機種も多いため、これからさらに普及が進むだろう。ソフト面でユーザーの負担を緩和できるなら、それに越したことはない。そして、「20%還元」の恩恵は、やっぱりラクに受けたい。

   現実的な線としては、決済アプリに「ポイント付与用のバーコード」の表示機能も付けて、アプリ同士の行き来をなくすこと。PayPayの親会社であるヤフーとソフトバンクは、ファミマとともにTポイント・ジャパンの株主でもあり、筆者としてはなんらかの可能性を期待している。

   余談ながら、キャッシュレス決済マニアの筆者が、ファミマTカードiDで支払うときは、レジに並ぶたびに「Tカードはお持ちですか?」への答えに悩む。「iDで」だと会話がチグハグしている気がするし、「ないです」だと「お作りしますか」となりかねない。かといって、「ファミマTカードのiDなので、カードを提示しなくても付与されるんですよ」などと早口でまくし立てたとて、向こうからしたら「知ってるよ」となるし......って、ちょっと考え過ぎだろうか。

(J-CASTニュース編集部 城戸譲)

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