20%キャッシュバックが話題のスマホ決済サービス「PayPay(ペイペイ)」が、ファミリーマートで使えるようになった。200円で1ポイントたまる「Tカード」を提示して、よりお得に......と考える人も多いだろうが、そこにはひとつ問題がある。とにかく面倒なのだ。
スマートフォンで両方やろうとすると、急いでアプリを切り替えないといけない。かといって、財布からカードを出すのもスマートじゃない。じゃあ、一体どうしたらいいのだろうか。
実はファミマでは「決済と同時付与」できる
ファミマでの「もどかしさ」については、ここ数日ツイッターでも指摘されている。
「Tカードも同時に提示するのが、なかなか慣れない」
「PayPay、ファミマの支払いの度にTポイントカードを提示するのが面倒だな」
「paypayで払おうとしたらTポイントカードは? と聞かれ、結局リュックを下ろして財布を出す事に...。なんだかなぁ...」
スマホの決済画面を見せつつ、財布からカードを出し入れするのは、かなりの手間になる。近頃はスマホにバーコードを表示させて、ポイントカードとして代用できるようになりつつあるが、決済アプリとポイントアプリを即座に切り替えるのは、それはそれで面倒だ。ましてや、背後にレジ待ちの列ができていたら、「まあいいか」とポイントをあきらめたくもなる。
この問題は、PayPayとTポイントに限った話ではない。楽天EdyやiD、QUICPayなど、10年以上の歴史を持つ電子マネーですら、基本的には加盟店のポイントサービスと連動していない。数少ない例外が、意外にもファミマだ。クレジットカードの「ファミマTカード」に紐づけたiDを利用すると、決済とポイント付与が同時にできる。
このサービスが誕生したのは08年9月。10年の歴史を持つが、あまり知られていないのには、いくつか理由が思い当たる。ファミマTカードは、ファミマ以外でのポイント還元率が0.5%と、他のクレジットカードと比べた「お得さ」が少ないため、「ファミマ用のカードをあえて作らなくても......」と思われがち。また、長らく「おサイフケータイ」対応機を持っている人のみに限られていたことも、ハードルを高くしていただろう。なお、17年3月からは、「Apple Pay」でも、この恩恵を得られるようになっている。