採用なら「あそこにいるシャイニングブルーに...」 五輪ボラのキラキラすぎる愛称案

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   2020年の東京五輪・パラリンピック大会のボランティアの愛称を候補の4案から決める投票が始まったが、一つの案がインターネット上で注目されている。

   それは「シャイニングブルー」。異彩を放っているようで「ネーミングダサくない!?」「プロレス技か」といった反響が広がった。J-CASTニュースは大会組織委員会に、どのような考えでこの案を残したか聞いた。

  • 大会スタッフ・ボランティアと都市ボランティアのネーミング候補4案(C)Tokyo 2020
    大会スタッフ・ボランティアと都市ボランティアのネーミング候補4案(C)Tokyo 2020
  • 大会スタッフ・ボランティアと都市ボランティアのネーミング候補4案(C)Tokyo 2020

「ただの『輝く青』なだけでボランティア要素を感じない」

   組織委は2018年12月11日、ボランティアの「ネーミング」選考について、以下の最終候補4案を公表。大会スタッフ・ボランティアと都市ボランティアでセットになっており、12日から19年1月20日まで、ボランティア応募完了者による投票を受け付けている。

(1)フィールドキャスト/シティキャスト
(2)ゲームズアンカー/シティアンカー
(3)ゲームズフォース/シティフォース
(4)シャイニングブルー/シャイニングブルートウキョウ(「トウキョウ」の部分はボランティア募集・運営自治体によって異なる) ※大会スタッフ・ボランティア/都市ボランティア、の順。

   ネット上で一際注目を集めたのは(4)だった。ツイッターでは、

「シャイニングブルーとかもうただの『輝く青』なだけでボランティア要素を感じない」
「『私はシャイニングブルーの〇〇です』って言いたいか?」
「『シャイニングブルーのみなさん集まってください。』って言われるのか...。恥ずかしい」
「シャイニングブルーってプロレス技か」
「『明日からシャイニングブルーなんで、休みます!』って申請が来るんですね メールの自動応答も『シャイニングブルー中のため、○○日まで不在です』」
「うわ、くそダサい」

   などの声が続出している。これらの投稿を見ると、拒否反応を示してしまう背景には、「ボランティアスタッフであることを示す言葉がない」「戦隊モノやプロレス技(シャイニング・ウイザード)を彷彿とさせる」「これで呼ばれたら恥ずかしい」といった理由があるようだ。

多様性を重視した結果とは言うが

   組織委は4案の名称に込めた考えも示している。(1)はボランティアが大会を盛り上げる重要な役割を担うキャスト(配役)であること、(2)はボランティアが大会を成功に導くための要(アンカー)であること、(3)はボランティアらが持つ最高の力(フォース)を結集していくこと、(4)はボランティアが輝き、選手・観客を輝かせること(シャイニング)と、大会エンブレムの藍色にかけたブルーとを合わせた言葉であること――といったものだ。

   上記のようにどちらかというとネガティブな反応を集めてしまっている「シャイニングブルー」だが、なぜ最終候補に残ったのか。組織委広報担当は12日のJ-CASTニュースの取材に、「4案の詳細な選考理由などは答えられない」としたものの、

「皆様に投票いただくにあたって、似たり寄ったりにならず、なるべく多様性を持たせた候補になるように4案を選考しました。ウェブサイトにも掲載しているように『シャイニングブルー』にも意味が込められていますので、ご覧いただければと思います」

と話した。

選考委員はこんな人たち

   この4案は広告代理店などによる129案、ネーミング選考委員による20案の合計149案から、3回開かれた選考委員会での投票、商標調査、国際オリンピック委員会(IOC)の確認などを経て絞り込んだ。ネーミング選考委員は22人。五輪・パラリンピック出場経験者、五輪ボランティア経験者、大学教授、作家、ジャーナリストなど業界は幅広い。お笑いタレントの厚切りジェイソンさんや、タレントのSHELLYさんら芸能界からも参加している。

   大会スタッフ・ボランティアと都市ボランティアで名前を分けているのは、「両者で役割が大きく異なることから、混同されないようにするため」。前者は競技運営、後者は空港や駅での道案内などにそれぞれ携わる。

   決定したネーミングは「まず広報物やオリエンテーションで使用していきます」とし、使い方は今後も検討していく予定。「ボランティアから一般の方々へ説明する際に口にすることもあるかと思います」としており、たとえば道を尋ねられたボランティアが、「あそこにいる○○(ネーミング)にお聞きいただいてもよろしいでしょうか」といった応対をする可能性もあるという。つまり、「シャイニングブルー」に決まればこうなるわけだ。

   「あそこにいるシャイニングブルーにお聞きいただいても......」

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