向井地美音がAKB次期総監督に 子役出身の次世代エースが見せた「他人に流されない一面」

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   AKB48の横山由依さん(26)が2018年12月8日、向井地美音(むかいち・みおん)さん(20)をAKB48グループの次期総監督に指名した。交代の時期は未定。この日は、横山さんが総監督を高橋みなみさん(27)から引き継いで丸3年の記念日だった。

   向井地さんは子役出身で、AKB加入直後から「次世代エース」として注目を集めてきた。グループ内ではエリートコースを歩んできたとも言え、AKB48グループの知識を問う18年の「センター試験」では、400人以上参加したメンバーのうち、2位に圧倒的な差をつけて1位を獲得した「優等生」でもある。そこで横山さんが向井地さんの「欠点」として気に掛けるのが「人の意見に流されやすい」点だ。ただ、先輩を含むほかのメンバーに対して「言うべきことは言う」エピソードも有名で、横山さんの心配は杞憂に終わる可能性もある。

  • 総監督の横山由依さん(右)から指名を受けた向井地美音さん(左)(c)AKS
    総監督の横山由依さん(右)から指名を受けた向井地美音さん(左)(c)AKS
  • 次期総監督の指名は「13周年特別記念公演」で行われた(c)AKS
    次期総監督の指名は「13周年特別記念公演」で行われた(c)AKS
  • 劇場の柱には1年に1本ずつテープが加わる。左から横山由依さん、向井地美音さん(c)AKS
    劇場の柱には1年に1本ずつテープが加わる。左から横山由依さん、向井地美音さん(c)AKS
  • 総監督の横山由依さん(右)から指名を受けた向井地美音さん(左)(c)AKS
  • 次期総監督の指名は「13周年特別記念公演」で行われた(c)AKS
  • 劇場の柱には1年に1本ずつテープが加わる。左から横山由依さん、向井地美音さん(c)AKS

ドラマの役名も「ジセダイ」

   向井地さんは篠原涼子さん(45)が主演したテレビドラマ「アンフェア」(フジテレビ系、06年)で篠原さんの娘役を演じるなどの子役出身で、13年に15期生としてAKB48に加入。横山さんが09年に加入した9期生だということを考えると、大幅な若返りだ。

   向井地さんがAKBメンバーとして最初にメディアの注目を集めたのは、14年4月のイベントだ。大島優子さん(30、14年卒業)がセンターポジションを務めたことで知られる「ヘビーローテーション」(10年発売)を、当時は無名だった向井地さんがセンターで披露。これは大島さんの意向だったため、「後継指名」だとして話題になった。それ以降は「次世代エース」として注目され、15年に出演したドラマ「マジすか学園5」(日本テレビ)での役名が「ジセダイ」になるほどだ。

   向井地さんは16年の「選抜総選挙」の投票券つきの楽曲「翼はいらない」でセンターに抜擢され、13位にランクイン。初の上位16人の「選抜」入りを果たすも、翌17年の選抜総選挙では17位に順位を落とし、ギリギリで選抜入りを逃す挫折も経験した。

   18年の総選挙では13位にランクイン。6月16日に名古屋市内で行われた開票イベントでは、選抜に返り咲いたことで「新しい夢」を見つけたとして、「いつの日かAKB48グループの総監督になりたいです」と宣言していた。総監督になるのは「ずっとまだまだ先のことだと思います」と話していたが、それからわずか半年で、その道筋が確定することになった。

「根が優しいから、人の意見に流されやすいところが」

   12月8日の「13周年特別記念公演」では、横山さんは向井地さんを指名したポイントとして、向井地さんが「すごくAKB48のことが大好き」なことを挙げ、

「先輩から私たちが引き継いできたものを、このまま守って残してくれるんじゃないかなと思った」

と説明。一方で、

「私にも欠点がたくさんあるんだけど、美音も根が優しいから、人の意見に流されやすいところがあります」

とも話し、先代・高橋みなみさんの「リーダーは嫌われる勇気を持って」という言葉を改めて紹介した。

   向井地さんは、横山さんや高橋さんとは違ってチームのキャプテンを経験しないままの総監督就任が決まり、リーダーとしての手腕は未知数。指原莉乃さん(26)や松井珠理奈さん(21)ら、姉妹グループの先輩メンバーとのコミュニケーションも課題になりそうだ。

中井りかには「自業自得」、峯岸みなみには「何をしてきたんでしょうか」

   ただ、向井地さんは「言うべきことは言う」としてファンから高い評価を受けたこともある。例えば18年10月にラジオ番組「AKB48のオールナイトニッポン」(ニッポン放送)では、共演したNGT48の中井りかさん(21)に厳しい言葉を向けた。向井地さんが中井さんの相談を受けるコーナーで、

「当初はもっと、ぶりぶり?アイドル?みたいな感じでやりたかったの、私。そしたら毎日炎上しちゃってるのよね、私」

などとアイドルとしての方向性に悩む中井さんに対して、向井地さんは

「それはもう、自業自得じゃないかなー?そっちの方が楽でしょ、りかちゃんも。もう逆に、戻れないでしょ、ここまで来ちゃったら」

と切り捨てた。

   先輩に対しても同様だ。15年3月放送の「有吉AKB共和国」(TBS)では、AKBは女優などになるための「通過点」だとする峯岸みなみさん(26)と、AKBの活動自体を「夢」だと思っていいとする向井地さんの見解が対立。峯岸さんが、向井地さんが「推され」ていることを

「期待されていて、将来優等生コースが確保されているメンバーだからこそ『AKBのために頑張る』って...。それこそ、きれいことじゃないかって思う。恵まれてるから言えるんじゃないか」

などと皮肉ると、向井地さんは

「じゃあ、みいちゃん(峯岸さん)は何をしてきたんでしょうか」
「みいちゃんは、どんな努力の仕方をしたのかな、って思って...」

と反論。峯岸さんは絶句し、

「結構歴代の、あっちゃん(前田敦子さん)とか(大島)優子とか、人気者たちのいい友達を...。そういう、表で活躍しているスターたちの心の支え」

などと裏方のスタッフが口にするような言い分を絞り出したが、向井地さんは

「みいちゃんが前田さんにならなきゃダメだったんですよ。今を大事にしなきゃいけないんです」

と容赦なかった。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

姉妹サイト