近江鉄道担当者「(閉館に)鉄道部からの反発はあった」
閉館日にミュージアムを訪れた20代の男性は、J-CASTニュースの取材に「近江鉄道は西武グループ傘下ということもあり、西武鉄道で活躍した車両が第2の活躍をしているので、西武の車両が好きな私にとって『思い出に浸れる場所』です」と同館の魅力を語る。
複数メディアによれば、近江鉄道では鉄道事業の赤字が長年続き、存続に向けて県による支援が検討されている。
「特に近江鉄道が走る地域は車社会ですから乗客が減ってしまうのも無理もないですし、沿線自治体の対応がバラバラというのもあって、立ち行かなくなるのも時間の問題というのを改めて感じました」(先の20代男性)
J-CASTニュースでは12月10日、同社鉄道部に取材を申し込むと、管理部の担当者が対応。貼り紙について聞くと、「誰が張ったかはわからないですが、恐らく弊社の社員だと思います」と話した。
ミュージアム閉館をめぐっては、運営に携わっていた鉄道部からの反発があったというが、老朽化にともなう安全面を優先。展示していた車両7両は維持費用の面から解体する見通しだという。
担当者によれば、来場者は年々減っており、ここ最近は月に100人ほどだった。運営は社会貢献的な意味合いが強く、収入はグッズ販売などわずかだった。
(J-CASTニュ-ス編集部 谷本陵)