心理学者2人の見解は?
臨床心理学者で一般社団法人「こころぎふ臨床心理センター」(岐阜市)センター長の長谷川博一氏は12月6日、J-CASTニュースの取材に、「知らんけど」をこう解説する。
「前に述べたことが『確定的でない』『伝聞情報である』と、自分の発言の信憑性について責任を回避することが考えられます。また、『他人事である』のをアピールする場合にも使われるようです」
「知らんけど」を頻繁に使う人の特徴としては、「物事を大袈裟に言い、多弁な傾向にあるでしょう。自信に乏しい人も用います。大阪では、大袈裟に言ったり、尾ひれをつけて言ったりする風土があり、これが頻出の要因の一つかと思われます」と分析する。
発言小町での返信では、「せめて冒頭で『知らんけど』を言ってほしい」との要望があったが、「最初から話すと、聞く人の注目度が下がるので、好まれません」(長谷川氏)
自身も関西出身で、「知らんけど」を使っている関西学院大学文学部の三浦麻子教授(社会心理学)は、「なんや、知らんのかいな!」とツッコミを期待して使う場合もあるという。
「関西人は、と一般化したいわけではないですが、コミュニケーションを『楽しむ』際に多用されるとも思いますので大目に見ていただければ私としてはありがたいです」
(J-CASTニュ-ス編集部 谷本陵)