「皆が馴染んだ『親子丼』『から揚げ』には、それなりの市場がある」
「吉野家」といえば「牛丼」のイメージが根強いが、なぜ「親子丼」に事業展開したのだろうか。広報担当者によれば、
「鶏っていうのは世界で共通する食材なんですね。うちでは牛肉を使っているチェーン店とか、魚とかはあるんですけど、鶏はないんです。これが成功すれば海外でも出せるかもしれないです」
と話す。今回の「鶏千」新高円寺店は祖師ヶ谷大蔵店、西葛西店に次ぐ3店舗目。テイクアウトから揚げ専門店の「からから家」も含め、2019年度は10店の出店を計画している。広報担当者は、
「『からやま』とか『から好し(よし)』とか流行ってると思うんですけど、国内では100店を超えるようなチェーン店はなかなかできてないですね。親子丼は家で手軽に食べられるからなのか分からないですが、『親子丼』チェーンで有名な『なか卯』さんとかは専門店ではないですし。そうはいっても皆さん馴染んだ『親子丼』『から揚げ』っていうのは、それなりの市場があります。今出てるものと違うものを展開すれば、高い支持を得られるんじゃないかなと思います」
と意気込んでいる。「かつや」のアークランドサービスホールディングスが展開する「からやま」や、すかいらーくグループの「から好し」などが伸びつつある、から揚げレストラン業界。「鶏千」はそこに一石を投じられるか。