JR山手線の新駅名「高輪ゲートウェイ」への批判が、収まるどころかさらに過熱している。
2018年12月7日には、ネット上で命名撤回を求める署名運動までスタートした。8日16時までに、賛同署名は約3500人にまで達している。新駅の命運は。
「『高輪ゲートウェイ』という駅名を撤回してください」
この署名活動は、コラムニストの能町みね子さんが署名サイト「change.org」で立ち上げたものだ。「『高輪ゲートウェイ』という駅名を撤回してください」と題したこの署名ページ、能町さんは以下のように趣意を説明している。
「『高輪ゲートウェイ』という、長すぎて事務処理的にも問題が生じやすく、地域にも山手線にもそぐわない新駅名をとにかく撤回してほしい。(中略)東京の幹線である山手線にはシンプルな駅名が似合います。一般公募による1位『高輪』2位『芝浦』3位『芝浜』を却下してまで『130位』を採用した理由が理解できません」
この運動はニュースサイト「キャリコネニュース」などで紹介されたこともあり、急速に拡散中だ。立ち上げから丸一日が経った8日16時時点で、その署名数は約3500にまで到達しており、さらに増加の勢いを見せる。
4日に山手線の新駅の名称として「高輪ゲートウェイ」が発表されてからというものの、世間はまさにブーイングの嵐だ。能町さんも上記の署名趣意で触れているが、「Jタウンネット」がサイト上で実施した緊急アンケートでは、実に95.8%(1551票中)が「別の名前に変えた方がいいと思う」と回答するという、異例の結果となった。
「今からでもいいじゃない、すんません、やっぱ発表してみたらあまりにもダサくてセンスがないと不評なもんで高輪ゲートウェイを文化的観点からみてもやっぱ芝浜駅にいたします!どうもすみません!と、今日マスコミに発表してくれ!」
5日、ツイッターでこう吠えたお笑い芸人のカンニング竹山さんをはじめ、著名人からも冷ややかな声が次々と。鉄道好きで知られる石破茂・元自民幹事長も「何なんだこの名前は?っていう感じですねえ」「普通なら高輪でしょう」(テレビ朝日の取材に、5日)と断ずるなど、「政界」からも懐疑的な声が上がる。