IT企業大手のDeNAが「0円タクシー」の期間限定サービスを東京都心部で始めたが、ネット上では、素朴な疑問が次々に寄せられている。
車内では、広告映像が流れているが、寝ていても、イヤホンで音楽を聴いていてもいいのかということだ。
「消費者にはありがたい」歓迎の声は相次いだが...
「これは素晴らしい どんどん流行ってほしい」
「消費者にはありがたいよね」
「これで飲み会が捗る 終電で帰りたくないわい」
0円タクシーのサービスが2018年12月5日に始まったとメディアで報じられると、ネット上では、こんな喜びの声が相次いだ。
このサービスでは、運賃を広告主が負担し、その代わりに、車内の画面で広告映像を流す。このほか、車体にも商品などの広告を載せる。タクシーの運賃は法律で決められているが、広告主やDeNAが負担することでこの問題をクリアしたという。
まず日清食品が広告主となり、31日までの期間、即席麺の広告を載せた50台が港区や中央区などを順次走る。乗客は、東京23区全域に行くことが可能だ。
とはいえ、耳慣れないサービスだけに、消費者は半信半疑のようだ。
ネット掲示板などでは、素朴な疑問が次々に書き込まれ、様々な意見が交わされている。
そもそも、「採算とれるのか」「皆が下駄替わりに使うと営業成り立たないと思うが」「継続的にスポンサー付くのか」などと、広告だけでビジネスが成り立つことへの疑問が出た。
その不安からか、こんな声も次々に書き込まれている。
「23区内などの条件を満たせば、利用料金は無料」
「車内で寝ようとしたら叩き起こされそう」
「耳栓しちゃだめ?」
「車内でスマホとかの使用を禁止しないと、誰も流れてる広告見ないんじゃね?」
DeNAの広報部は12月6日、J-CASTニュースの取材に対し、乗客が眠ったり、音楽を聴いたりするなど、広告の映像を見たり音声を聞いたりしなくても課金されないのかについて、こう答えた。
「今回の乗車条件を満たしていれば利用料金は無料となります」
乗車条件とは、目的地が東京23区の場合に限られ、経由地の指定や、途中での待機は受けられないというものだ。また、アプリ経由でないと日清提供のタクシーには乗車できず、同じ日の7~22時に配車依頼が完了した場合に限られている。
つまり、こうした条件をクリアすれば、乗客は車内で自由に過ごせるというわけだ。
なお、6日夕時点では、0円タクシーを巡るトラブルなどの報告はないとしている。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)