東京都マスコット「ハリーくん」が自民党にキレた 「とんでもない額を流そうと...」

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   東京都財務局がツイッターで、国政政党である自民党の税制調査会に公然と苦言を呈したとして、物議を醸している。

   都から地方へ税収を再配分する措置について、検討を進める「自民党の税制調査会」を名指し。ハリネズミのマスコット「ハリー」が怒りながら発言する形で「とんでもない額を東京都から地方へ流そうとしているんだって!」と投稿した。都の担当者はJ-CASTニュースの取材に、「何かを煽る意図は全くありません」と話している。

  • 東京都財務局の3日のツイッター投稿
    東京都財務局の3日のツイッター投稿
  • 東京都財務局の3日のツイッター投稿

「とんでもない額を東京都から地方へ流そうとしているんだって!」

   都財務局のツイッター投稿があったのは2018年12月3日。「ハリーのつぶやき」として、怒りマークを付けたハリーのイラストとともに、

「自民党の税制調査会が、東京都の税収のとんでもない額を東京都から地方へ流そうとしているんだって!! #小池都知事 #東京都」

と、税収の再配分をめぐる議論に苦言を呈した。

   「自民党の税制調査会」では、都市の地方法人2税(事業税、住民税)の税収が地方に比べて大きくなっている状況を是正するための議論がなされている。1日には、都に納められる事業税のうち、約5000億円を地方に再配分することを検討すると報道されていた。19年度税制改正大綱に盛り込むという。

   実施されると、既に決定している5000億円規模の再配分と合わせ、都の減収額は1兆円規模に膨らむ。一方で17年度の都の税収は約5兆2000億円となっている。

   「都民のために使って!」と、投稿内容自体に理解を示す向きもある。ただ、同アカウントはこれまで「与党」という言葉を使うことはあったものの、「自民党」と特定政党の名前を明示したのは初めてだった。マスコットが発言する体を取っているが、自治体の行政機関が国政政党に公然と苦言を呈したものと受け取られたようで、

「自民党を名指し批判かよ。タガが緩みきっているな」
「都の公式アカウントで自民党批判。もうやりたい放題だね」
「個人的に財務局の公式マスコットキャラクターを使って一政党の批判をするっていうほうがとんでもないように感じるんですが」

といった反応が相次いだ。1投稿あたりのリプライ数はここ最近10件程度、多くても50件ほどで推移していたところ、今回は140件を超えている。

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