「誤った情報に触れ、そのまま信じてしまう実情がある」
NHKはなぜ今回の企画を制作・放送したのか。広報担当はJ-CASTニュースの取材に対し5日、
「今、中高生の多くが、性の悩みなどをネットで調べて誤った情報に触れ、そのまま信じてしまう実情があると多くの学識経験者などが指摘しています。こうした状況を踏まえて、高校生や学識経験者などに参加してもらいプロジェクトチームをつくり、10代に必要な性の情報は何か・どうやって伝えたらいいかを考える番組を4月から11月まで5回にわたって放送しました。この番組での議論やホームページに寄せられた意見も踏まえて、今回の番組を制作しました」
と回答した。200問から選んだ8問については「誤った情報を簡単に取り込みかねない環境にあることを踏まえて、プロジェクトメンバーの会議で選びました」と、関心の高さや情報の錯綜しがちな分野を重視したという。
ツイッターなどでは上記のように好意的な反響の一方、「『みんななんでそんなにセックスがしたいのか』はノンセク(編注:ノンセクシュアル)のところまで詰めて欲しかった」といった要望の声や、「女の子に『セックスは好きですか?』はたとえ番組の進行で必須でもセクハラに踏み込んだようなヤバさを感じる」といった指摘もあがっている。番組では、ぺえさんの「セックスは好き?」という質問に、ゆきぽよさんが「好きです。好きな人とだったら気持ちいいです」と答える場面があった。
こうした声に対し、NHKの広報担当は、「今回の反響を踏まえて、性について正しい知識を伝えられる番組づくりに生かしていきたいと考えております」と答えている。