「個人情報になるので、業者の名前は教えられない」
トリップドットコムの問題については、ヤフー知恵袋でも9月、年末に泊まるホテルを予約したが、宿泊先のホテルに電話すると、リストに入っていないと言われたなどと、「カラ売り」を示唆する投稿があった。
テレビでも取り上げられたことを受け、ツイッター上では、「不安感じて会社情報調べたサイトだわ」「チェックインの時予約されてませんって言われたことある」「トリップドットコムでとってるんで 不安すぎます」などと書き込まれている。
トリップドットコムは12月6日、サイト上に「一部メディアでの報道について」とする文書をアップした。
そこでは、カラ売りについて社内調査を行った結果、「一部の悪質な販売業者によるものと判明いたしました」と報告し、関係者に迷惑をかけたとしてお詫びした。同様の事案が過去にないかなどの調べを進めているといい、「悪質な販売を続ける業者に対しては随時摘発し、永久取引停止の処置を行っていく」などとしている。
Traicy編集部の注やスッキリの番組では、「悪質な販売業者」は実在しないのではないかとの指摘があったが、シートリップ日本法人は6日、J-CASTニュースの取材に対し、「個人情報になりますので、業者の名前は教えることができません」と答えた。
消費者庁の表示対策課は同日、満室の旅館などのカラ売りについて、一般論として、実際のものよりも著しく優良などと一般の消費者に誤認を与えることを禁じた景品表示法第5条の1か2に抵触する可能性があると取材に答えた。過去には、こうしたケースを聞いたことがないという。
シートリップ日本法人では、カラ売りについて、「中国の本社と法に触れるか確認中です」としている。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)