金子千尋「電撃獲得」可能にした日ハムのブレなさ 速攻オファーの背景を探る

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ドラフトでも見られる日本ハムのブレない方針

   チーム編成における選手補強という点において、日本ハムのドラフトでの成功が際立つ。日本ハムの球団方針として、ドラフトでは他球団の動向を度外視して、その年で最高の選手を1位指名する。一見、無謀ともとれる戦略だが、この方針に一切ブレはなく、ここ数年は注目の選手を1位指名での獲得に成功している。

   2004年秋のドラフトでは、ダルビッシュ有投手(当時・東北高)を一本釣りした実績を持つ。ダルビッシュ投手は、その年の夏の甲子園で活躍し、ドラフトの目玉として注目されていた一方で、素行が問題視され他球団が見送ったとされる。だが、ここでも日本ハムはブレることなく、その年最高の選手としてダルビッシュ投手を1位で指名して獲得に成功した。

   2014年にオリックスと4年総額20億円超の大型契約を結んだ金子は、この4年間、7勝、7勝、12勝、4勝と、その金額に見合う成績は残せなかった。今季は4勝7敗で負けが込んだことから他球団は獲得に向けて出足が鈍ったと見られるが、金子の実績を高く評価した日本ハムの動きは他を圧倒した。

   前出の関係者は今回の日本ハムとの契約内容に関して次のように推測した。

「日本ハムは条件のよい出来高を提示した他に、来年以降のメジャー挑戦を容認したのではないでしょうか。金子はかねてからメジャーへの挑戦を口にしているし、夢はまだ諦めていないと思う。なんらかの形でメジャー挑戦を容認した可能性はありますね」

   今秋のドラフトの吉田輝星投手(金足農高)獲得に続いて、沢村賞投手の獲得で今オフの話題を独占する日本ハム。3年ぶりのV奪回へ着々と選手補強が進んでいる。

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