上沼恵美子さん(63)がラジオ番組で、「M-1グランプリ」の審査員引退を宣言した。
2018年12月2日のM-1放送以後、ネットでは上沼さんの審査が、ちょっとした「炎上」となった。しかし引退宣言後は一転して、「やめないで」との声が。どのあたりが支持されているのだろうか。
15歳で漫才デビュー、一気に売れっ子に
上沼さんは、12月3日の「上沼恵美子のこころ晴天」(ABCラジオ)で、
「私みたいな、こんな年寄りがね、ポンっと座って偉そうにしている場合ではないんですよ。だからもう、私は(審査員を)引退します」
と発言。これをJ-CASTニュースなどが伝えると、ツイッターには、
「ここ数年、上沼恵美子見たさにM-1見てたのに。審査員辞めんといてほしい」
「上沼さんが審査員辞めたら寂しい。あんな面白い女性なかなかおらへんで私は好きなんやけどねー」
「はっきりした言葉の中にしっかりと愛を感じるし、曖昧な部分をはっきりと説明されるところめっちゃ好きやから残念」
といった惜しむ声が多数流れるようになった。
そもそも上沼さんが審査員になったのは、M-1を立ち上げた島田紳助さん(62)に頼まれたからだと、以前からテレビ番組で発言している。また「こころ晴天」では、近年は松本人志さん(55)から「上沼さんに」と声掛けがあるとも明かしていた。
上沼さんは15歳で、姉妹漫才コンビ「海原千里・万里」としてデビュー。22歳で結婚し、コンビを解散するまでの数年間、売れっ子女流漫才師として活躍した。影響を受けた芸人も多く、紳助さんも下積み時代に「千里・万里」の漫才を分析していたとされている。
往時を知る人は、一連の報道を受けて、
「あの姉妹漫才マジで神級におもろいから若い世代の人にも見てほしい」
「現役の頃の漫才見たら、あぁこいつなら何言っても許されるなって思うくらい凄い」
「上沼恵美子の審査員の変わりておらんやろ。女性漫才師でここまで売れた人おらんし」
などとつぶやいている。
後任はあの女性漫才師?
仮にM-1審査員から去るとして、穴が開くのが「女性枠」だ。2001年の大会スタート以降、女性の審査員は上沼さんのみ。ツイッターでは、
「えー、辞めないで欲しいな、むしろ女性の審査員増やして欲しい」
「M-1審査員、7人中できれば2人は女性にして欲しいな。と思っていたので上沼さんの審査員引退は寂しいなぁ」
「女性の審査員はやっぱ2人は欲しいですよ。女性が上沼さん1人っていうの、苦しかったと思うし、ほんまお疲れ様と言いたいです」
のように、むしろ増員してほしいとの声もあるほか、内海桂子さん、「ハイヒール」のリンゴさん、「海原やすよ・ともこ」のやすよさん、ともこさん、今くるよさん、宮川花子さんといった具体名を出している人もいる。
ちなみに上沼さんは、3日の「こころ晴天」で、自らファイナルステージで投票した「和牛」について「名人芸」だと評しながら、「M-1(出場)は卒業です。審査員席に、私が座っていた席に座るべきです」と話していた。来年末、審査員席の右端に座るのは、いったい誰になるのか――。