漫才日本一を決める「M-1グランプリ」で敗者復活したお笑いコンビ「ミキ」に対し、ジャニーズファンの間で評価が分かれている。
タブーともされるジャニーズのネタに、2人が果敢に挑んだからだ。
「ジャニーズのグループ、けっこう欠員出てんねん」
ミキは、ボケを担当する弟の亜生さん(30)とツッコミを担当する兄の昴生さん(32)の兄弟コンビだ。
テレビ朝日系で2018年12月2日に生放送された「M-1グランプリ」決勝では、亜生さんが兄の履歴書をジャニーズ事務所に内緒で送ったという設定で挑んだ。
「ジャニーズJr.入ろう!」。亜生さんがこう呼びかけると、「俺、今年で32やねん」。昴生さんは、すかさずこう返す。
そして、「高齢のJr.目指そう!」「なんや!そんなアンバランスな言葉」とかみ合わなかったが、亜生さんは、「面接あるから」と譲らない。さらに、ジャニーズJr.が嫌なら、ジャニーズのグループに入ってほしいとして、こう理由を説明した。
「今、ジャニーズのグループ、けっこう欠員出てんねん」
昴生さんは、驚いた顔で「変な言い方すんな」「嫌な言い方すんな」と弟をたしなめたが、亜生さんは、次にこう提案した。
「関ジャニ∞しようか?」「兄ちゃん、渋谷すばるくん知ってる?」「すばるくんの代わりでいい!」
渋谷すばるさん(37)は4月、「海外で音楽を学びたい」と関ジャニ∞を年末で脱退することを発表し、ファンから残念がる声が相次いでいた。
ミキのネタが披露されると、ツイッター上などでは、様々な意見が書き込まれた。そんな中で、関ジャニファンらからは、ネタの内容について厳しい指摘が相次いでいる。
「SMAPに入りたい」には賞賛の声
「渋谷さんネタにするのわ、あかんで」「ミキのネタぜんぜん笑えない。ジャニーズのグループは最近欠員出てるとかなんかイラっとした」「こんな言われ方されたくなかったな」といった声だ。
また、ほかのグループでも、メンバーが不祥事で辞めたり病気で休業したりするケースが年内に相次いだことから、「今この時期にジャニーズの欠員イジリはあかんやろ...」との意見も出た。
一方で、ミキの2人について、逆に賞賛するジャニーズのファンらもいる。
それは、今回の漫才で、兄の昴生さんが最後に、小さいときの夢として「SMAPに入りたい」と漏らしたからだ。
「もう1回、夢見ようぜ!」。弟の亜生さんが兄にこう呼びかけるところで漫才が終わっている。
これに反応して、解散したSMAPのファンらから、書き込みが相次いでいる。「ミキ、最高!」「本当にありがとう! 感動した!」「私はミキがNo.1だと思います」などだ。
奇しくも、この日は、「新しい地図」の元SMAPメンバー3人がネットテレビに出演していたり、桑田佳祐さん(62)が「ひとり紅白」で「世界に一つだけの花」を熱唱していたりした。その結果、「SMAP」のキーワードが一時、ツイッターのトレンド1位になったほどだ。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)