「M-1グランプリ」の審査員を長年務めてきた上沼恵美子さん(63)が2018年12月3日、審査員を引退すると、ラジオのレギュラー番組で発言した。
上沼さんは07年から、過去6回審査員を担当。前日の2日にも、「M-1グランプリ2018」を審査していた。
独自の「辛口採点」は今年も物議
12月3日の「上沼恵美子のこころ晴天」(ABCラジオ、毎週月曜12時~)では、番組冒頭からM-1の振り返りを行った。ファイナルステージで「和牛」に投票(優勝は「霜降り明星」)した理由を振り返る過程で、こう話した。
「私みたいな、こんな年寄りがね、ポンっと座って偉そうにしている場合ではないんですよ。だからもう、私は引退します。いや、審査員やん。審査員は引退しますけど。むしろ(出場者として)出たいですね」
上沼さんは、10代から実姉とともに「海原千里・万里」として漫才師として活躍していた。アシスタントから「お姉さんと?」と聞かれると、「なんでお姉ちゃんやねん! もうちょっと達者な人がいいです」とツッコミ。新たな相方候補として、元貴乃花親方の母である「花田紀子さん」(藤田紀子さん)の名を出す場面もあった。
上沼さん独自の「辛口採点」には、毎年注目が集まっている。17年のM-1では、「マヂカルラブリー」に「ごめんね、よう決勝残ったなって思って」などと発言。今年も「ミキ」と「ギャロップ」がどちらも「自虐ネタ」を披露したことに対して、一方は絶賛、もう一方は酷評し、その審査基準に批判も出ていた。