paymo終了と激化する「ペイ戦争」 機能特化型アプリは生き残れるか

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   師走に入って、もうすぐ忘年会シーズン。店選びとともに、幹事の頭を悩ませるのが「集金」だ。現金を集める手間を省くために、ここ数年で一気に増えた「割り勘アプリ」を使う人もいるだろう。

   そんなサービスのひとつ、paymo(ペイモ)が、2019年5月30日をもって終了する。18年11月29日に運営元のAnyPay(東京都港区)が発表し、ツイッターでは「paymo」がトレンド入りした。

  • プロモーションビデオ「paymo Table Trick」(プレスリリースより)
    プロモーションビデオ「paymo Table Trick」(プレスリリースより)
  • プロモーションビデオ「paymo Table Trick」(プレスリリースより)

「なんか寂しい」「愛用してたのに...」

   paymoは「わりかんを思い出に」をコンセプトに、17年1月に開始した。個人間の決済サービス「paymo」は閉じるが、法人向けの「paymo biz」は継続される。各社報道によると、終了理由は「経営方針の変更」だという。新規の請求・支払いリクエストを作成できるのは、18年12月6日まで。突然の発表に利用者からは、「なんか寂しい」「マジかー愛用してたのに...」「めっちゃ使っているから悲しいなぁ」といった声が出ている。

   paymo誕生からの2年間で、「割り勘アプリ」を取り巻く状況は大きく変化した。その代表格がLINE Payだ。14年12月のサービス開始時には、「送金」をメインに押し出していたが、現在ではポイント還元のあるJCBプリペイドカードやQRコードでの「決済」に主軸を置いている。

   17年4月にスタートしたKyash(キャッシュ)も送金アプリとしてスタートしたが、現在ではVisaプリペイドカードによるキャッシュバックがアピールされている。paymoにもQRコード決済の「ペイモQR支払い」があるが、上記2社のようにプリペイドカードを発行していないため、使える店舗数は限られていた。

   また、18年12月4日からは、ソフトバンクなどによるPayPay(ペイペイ)が100億円を投じた一大キャンペーンを展開予定。業界がマネーゲームになりつつあることから、

「paymo脱落。まぁそうだろうな」
「札束での殴り合いを避けたか」
「キャッシュレス界隈は競争が激しそうで大変だ」

と指摘するツイートも多い。

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