「鹿児島はポテンシャルある」
「鹿児島のサッカーにはポテンシャルがある」と徳重氏は述べる。J2以上に属するプロクラブはこれまでなかった同県だが、高校サッカーでは全国屈指の強豪校があることで知られる。鹿児島城西高時代の大迫勇也選手は、冬の高校サッカー選手権で相手主将から「大迫半端ないって」の言葉を引き出したことでも有名だ。鹿児島実業高は城彰二氏、前園真聖氏、遠藤保仁選手ら、日本代表でも中心を担ってきた選手を数々輩出してきた。
「冬の選手権は地元で例年楽しみにしています。県内のテレビ視聴率でも選手権の試合は例年上位に入ります。強豪校OBの選手や指導者も多く、サッカー熱はあると思います」
鹿児島は沼津戦に1-0で勝利し、勝ち点を57に積み上げてJ2昇格条件の2位以上を確定させた。「J2は厳しいリーグです。まずは予算規模を拡大し、降格しないチームを作るのが現実的な目標です」。「J1昇格は?」と聞くと、苦笑いして「いや、そんなに甘い世界ではないでしょう」と話した。
(J-CASTニュース編集部 青木正典)